水無月十三夜 Lyrics & Tabs by 村下孝蔵
水無月十三夜
guitar chords lyrics
風に向かい
高く伸びる凧糸
ふと手を放れ
そのわけは知らない
はかない夢を見て
届いたのだろうか
父親は
無念そうに眠る
白い紙のサクラが
ガラス窓の
ヒビをかくし
華やかに咲いていたよ
病室の熱さ
硬く冷えた手足
あはれなる
病室の熱さ
硬く冷えた手足
あはれなる
水無月十三夜
渦の中で
消えてゆく砂糖粒
かきまわされて
底から舞いあがる
甘くやさしい声
低くとがめた声
父親は
くやしそうに騒ぎ
古い型の
革の手帳あけても
息子や孫への
言葉はありません
時を切りとり
一途に生きた汗と
頬つたう
一条の父の涙悲し
遠くうなる
風にゆれる松林
静かならず
水無月は十三夜
声を出して
最後にいつ笑ったの?
幼い日背に抱かれ
帰った日よ
流れ出た
一条の人生